LASTLOVE
あたしは、政樹の手を引いてその場を離れようとした。

ところが、

「待って!」

奈緒が呼び止めた。

「春と美月は、さっきの意見に賛成。ということは、あなた達も話し合いに参加してもらわないといけないんじゃない?」

「あたし達はお互いペアで決まってるから。」

「そう確信があるなら、一度話し合いするくらいなら大丈夫じゃない?」

奈緒は春の彼女。

なんで、そんな意見に同調するのか理解出来なかった。

「…奈緒、春があたしと話し合いたいっていうのに平気なの?美月だって…?翔がいるじゃない?」

「ゲームでしょ。」

奈緒は冷たく言い放った。
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