LASTLOVE
その言葉は、あたしの頭では理解出来なかった。
たとえゲームと言っても、不快感はある。
だが、ここでケンカをするわけにもいかない。

(あたしは政樹を信じてる。)

本当は、怖い気持ちもある。話すのは、なんといっても元カノだ。

ここは自己暗示をかけるしかない。

あたしは、仕方なく渋々頷いた。

指示されたポケットから時計を取り出した。
まるでGショックのようなデジタル時計には、15時27分と印されている。
時間感覚が全く無いことを改めて感じた。
デジタル時計ながら、機能は、時計とストップウォッチしかない。

あたしは、ため息をつきながら春と浜辺に出た。
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