ショートケーキ
おまけストラップ
「あいつマジムカつく。仕事出来るからって調子のんなってかんじ。」
今日で何回目だろう

入社してから、仕事を一生懸命してきた

そのかいあって上司には気に入って貰えたりもした

だけど同僚や仕事の出来ない上司には陰口とかを言われるようになって

最初は泣きそうなくらい辛かったけど

今ではどうってことない

そんな事があってもアレが私を癒やしてくれる



「可愛い――」


最近ペットボトルについてくるキーホルダー

それにハマってしまった私はいつも仕事帰りにかって地道に集めて癒されてる

全部で10種類あって今7種類ゲットしていて

あと3種類なんだけどそれがどうしてもゲット出来ない


今日もハズレた私はしょぼくれながら


たまに入る居酒屋へと足をむかわせる



「いらっしゃい。」


「ビール一つ」


「恭子ちゃん久し振りだね。なんか元気ないけど。」


「最近忙しかったからね―。前からペットボトルのキーホルダー集めてるって言ったじゃない?あと3種類なんだけどゲット出来ないの~。」


ここの居酒屋の叔父さんとは話し仲間でいつも愚痴とかを聞いて貰ってる


暖かい雰囲気が私に安心をくれるんだ


「そうかい、そりゃ残念だな。」


「本当、残念すぎ。」

ビールを一気に喉に流し込む


ピリピリと喉に伝わってくる痛みが丁度いい


「あれ斎藤さん?」


名前を呼ばれれば反射的に振り向いてしまうのが人間で


でも私は後でそろを後悔する

「やっぱり、俺の事知ってる?」

「まぁ、少し。」

誰かと思えば同僚の名前は確か神崎っていう人で


「斎藤さんも居酒屋とかで飲むんだね。なんか意外。」


「そう。」


そっけなく帰す私は、今では早く帰りたいって思ってて

でも簡単には帰してくれなかった


「今、恭子ちゃんとストラップの話してたんだよ。良かったら新も協力してやってくれや。」


「ちょ、おじさん!」


余計な事を言わなくていいから!

「ストラップ?」

あぁ、面倒くさいことになりそう


*おまけストラップ*
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