ほっとちょこれーと *【完】

……ったく世話のやけるヤツだなぁ。



「あ」

心結先輩と目があう。




「ねぇ。俺らも抜けようよ」

「ダメ」

「えぇ~?」




だよね。

心結先輩はストイックだから、そう言うと思ってたけど…




「あたしが見たいんだもん。翼のサッカーしてるとこ」

「……先輩」




顔をあげると、とびきりの笑顔




「あたしがしたいこと、させてくれないの?」

「……。」




俺、先輩といると心臓もたないよ。

そのうち死んじゃう。


キュン死




「はい」



長谷川先輩にユニフォームとスパイクを渡される。

なんて準備がいいんだ……



「お前らにばっかいい思いさせるかっ」




本音がでてるし~



「………ってかお前」

「はい?」

「やけに機嫌いーじゃん」

「そんなことないっすよ。内心ブチギレです」




なんだかんだ言うものの…心結先輩と2人で過ごしたかった。


先輩の誕生日も失敗だったし、イベント運ないのかな?




「じゃあ始めまーす」



相手チームの選手にサインやら写真やらを頼まれてた唯菜さんが声を張り上げる。



「今日、藍田先生は?」




パス練習をしてた黒沢に聞く。




「まだ見てないけど」

「ふーん」


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