年上女ですが…それが何か???
「…あっ…、明さんっ!?」
綺麗な瞳を白黒させて心底びっくりした顔で私を見上げるコータ君。
でもすぐに態勢を立て直そうと、ソファーに肩肘を付こうとした。
「まだダメっ!」
それを断固阻止する私。
走り出したら止まらない亥年生まれの女の突っ走り方をナメるなよっ!!
(↑猪突猛進ってこと?)
そう言わんばかりにぐっと肩を押さえ付けると、
「ちょっ…!?」
再びソファーに身を沈めながら、コータ君は長い睫毛を何度も上下させて瞬きを繰り返した。
「どうした…」
「聞きたいことがあるんだけど!」
「……えっ…」
「学校に迎えに来る人って誰?彼女?
もしそうなら予約された私は一体アンタの何っ!」
組み伏せられて戸惑いを隠さないコータ君に、私は鼻息荒く抱いていた疑問を一気にまくし立てる。
その光景は、端から見たら、美少年に襲い掛かる恥女並にヤバイだろうと思う。
でも、私も必死だった。
苦手だった年下に不覚にも惚れちゃったばかりか、もしかしたら、からかわれてただけなのかもしれないのだから。
結婚を逃した25オンナを本気にさせたアンタが悪いんだから〜!!!
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