お嬢様は太陽と歩く



「でも、ムリだろ?結婚とか…。」


「…、でも私は聖と一緒がいい。
婚約者なんてお父様が勝手に決めた事だもん。」


「俺も、海咲と一緒がいい…。でも、
海咲は財閥の跡取りだしお父さんはきっと
家柄も重視してるはずだろ。

俺は、普通のヤツだ。金持ちでもなんでもない。だから、きっと無理だ。」



「…。私、なんとか言ってみるから!
今は、オーストラリアに行っていないけど、

帰ってきたら…、言ってみるから!!
大丈夫!私、会社つぶすようなヘマしないように頑張ってるもん!」


そうだよ、お父様…

私は聖と一緒がいいの



これから先もずっとずっと―――


「じゃぁ、そんときは俺も行くよ。」


「え?」



「無理かもしれないけど、可能性がないわけじゃない。
言ってみないと、分かんないもんな!」


聖…


そうだよね!

ありがとう、聖



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