一匹子猫ちゃん
わたしがさゆりと初めて出逢ったのは幼稚園の時。
「わたしの名前はね、さゆりって言うの!あなたの名前は?」
「わたしの名前は、るか!!」
「よろしくね、るかちゃん!!」
「うん、こちらこそよろしくさゆりちゃん!!」
これが、さゆりとめて交わした会話だ。
このころは可愛かったなぁ、なーんて自分でも思う。
今じゃこんなにひねくれちゃって
こんな風のなるなんて誰も思ってなかっただろうな。
それからはずーとさゆりといっしょ。
何をするにも、どこに行くにも。
幼稚園から高校まで同じ学校を選んできた。