リトルシークレット



(ちょっ…!ちょっとたんまたんまっ!近い、近い、近いーーーっ!)
男子と話したことのない縁にとって、話す+至近距離というこのシュチュレーションは非常に慌てるものであった。

慌てながらも、前を見ればにっこりと答えを待つ岡崎にあわあわしながら答えを返す。




「え、ええ、えとですね、今まで未提出だった課題を今日中にやれと、青木先生からのご命令でありまして、その…!それをやってる最中でござる!」
びしぃいいっ!と敬礼のポーズを取る縁。ビビリすぎて空回りしている。

「ふーん…。大変だねぇ…、頑張って」
「ががががががが頑張るですます!」
あわわわ、もう慌てすぎてる縁が一人滑稽に見えてしょうがない…。


「おおお岡崎くん、は、何で今頃教室に戻ってきたのですか?」
この状況を早く切り上げるため、岡崎に当初の目的を思い出させるために縁が言った。

岡崎はまたニコッとして、
「雨。」

「へ?」
縁が間抜けな声を上げる


「雨、降ってるでしょ?雨宿り、傘忘れたから」

「へぇー…、雨宿りですかー…。大変だねぇ…」
えへへっと笑った縁

ふと、頭に浮かんだ
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