リトルシークレット
「え…え…、」
縁は目の前がぐらつく。いつのまにか涙目だ
「ひゃっ…」
岡崎の手が、頬に、ふれ、た…。
「…可愛い」
クスッと笑い縁に顔を近付けていく
「…だっ」
「だめーーーーーっ!」
叫びと同時に岡崎の両頬がつねられる。
「だめ、だめだめ!だめーーっ!」
ことばと同時に岡崎の頬がどんどん伸びていく。
「ちょっ、古木さん!古木さん!」
「だめ!だめ!だめー!だ…あっ、あぁああ…ごごごめんなさいっ!」
思いっきりつねってた手を離した。
岡崎の頬は赤くなっている。
「いてててて…。……ぷっ、あっはははは!」
突然無邪気に笑いだす岡崎の変化にきょとんとする縁。
しばらくほっておいたのだが、一向に笑いが納まらない。
見兼ねた縁が、
「お…岡崎くっ…きゃっ!!」
「あーもー!可愛いなあ!」
尋ねている途中で縁は、岡崎に抱き締められる。
あううううと手をバタバタする縁を見て、クスッと笑うと岡崎は縁を離した。
「古木さん、かーわいいっ♪」
「なななななっ…!」
わなわなわなと赤面して震える縁とは対照的に余裕のある笑顔の岡崎が向かい合った。