リアルな秘めゴト
そして、プロットの修正締め切り日になった。
「ど…どうですか?」
修正したプロットを無言で見つめる朝倉さんに、あたしは恐る恐る話しかけてみる。
少し間を置いて顔を上げた朝倉さんは、ゆっくりと口を開いた。
「まぁ、合格ですね」
「ほ…本当ですかっ…!?」
「元のルカ先生の作風に戻ってきた感じがしますし、これなら読者も作品に共感できる部分が多いかと」
あの朝倉さんが、あたしの作品を褒めてくれる機会なんてそうそう無い。
「あ、ありがとうございます…!」
「だけどこれで満足しないで下さいね?これから原稿にも入らなければいけないと考えた上での、“合格”なのですから」
そう発言する朝倉さんの表情は、いつもと変わらない表情をしていて。
その険しさから、あたしの作品はまだまだなのだと思い知らされた。
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