リアルな秘めゴト
ちなみに、平凡なあたしが大人気少女マンガ家だと知る人物は、このクラスにはひとりも居ない。
親友の希美にさえ話していない、あたしのトップシークレット。
「るかって時々理解不能な行為に走るよね?」
「そそそ…そーかなっ…、ハハハ…」
声は笑っているように聞こえるが、顔は完璧に引き攣っていると思う。
希美の様子からして、あたしが何かを隠した事を追求する気はないらしく、ちょうど空いていたあたしの前の席に座った。
…希美の性格が、淡白でよかったと心から思った。
「希美」
「ん…?」
「…その性格でずっと居てください」
「何言ってんの?」
希美に呆れられた表情で見られたが、今のあたしは、なんだか達成感でいっぱいだった。
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