リアルな秘めゴト
朝倉さんの突然変異に戸惑いながらも、黙々と原稿を仕上げていく事、数ヵ月後。
あたしの渾身の作品が、マンガ誌に掲載される日がやってきた。
今回の作品は一話完結の読み切りなのだが、自分的にはかなりの出来栄えだと思う。
いつもならあまり自分の作品が掲載されている雑誌は読まないのだが、今回はあまりの張り切り様に、たまたま立ち寄ったコンビニで二冊も買ってしまった。
…読者の目には、どういう風に映るのかなあ?
楽しみと不安の二つを持ち合わせながら、あたしはいつものように学校へと向かった。
「朝倉さんもOKを出してくれたし…きっと大丈夫よね?」
自分でもよく分からないけど、「朝倉さん」という名前を思い浮かべるだけで、心から自信がみなぎってくる。
朝倉さんの喜ぶ表情を想像しながら、あたしは教室のドアを開けた。
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