ティアラ2
やっぱり……と思う反面、変わりすぎたその容姿に驚いてしまう。

「なんだ、こいつ」

「もういこうぜ」

しつこかった男たちも、股を開いてシコをふみはじめた彼女に萎えたのか、身を引いていく。

「なんや、逃げんのか!?」

「も、もういいよ! あきおちゃん、もういいから!」

追いかけようとする彼女をひき止めた。

そう、この子はあの野ザル「田端あきお」だったの。


「いやぁ、久しぶりやけどやっぱベッピンさんやなぁ」

助けてもらったお礼に、とふたりにハンバーガーをご馳走するあたし。

ファーストフード店はひとがいっぱいでガヤガヤうるさいけれど、あきおちゃんの声は相変わらず大きくて、周りがじろじろ見てくる。
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