彼女ノ写真
──────ぐっ!




久しぶりな木登りは、思ったよりもすんなり登れる。




次々、次々にと、手を伸ばせば伸ばすほど、僕の視界はドンドン、ドンドンと高くなる。




あれ?僕は木登りが、こんなに得意だったっけ?───あ~そうか、、、最初にカメラを構えた場所は、木の上だったんだっけ。




高台にある公園の、一番高い木の、あの頃の僕が登れる一番高い場所から、自分の住む町を見下ろしながら、シャッターを切ったんだ。




何でこんな事、こんなに大切な事を忘れていたんだろうか。




成長するって奴は、ずいぶんと恐いもんだ───いや、違うか。





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