彼女ノ写真
シキちゃんからの問いに、答えるとするならば、どちらでもない───だ。




そのどちらも、僕が彼女に抱く感情ではないのだから、当然だろう。




その言葉は、本来ならばもっと仰々しいものだったのかもしれない。




もしかしたら、一生の内、ただの一回すらも言う事が禁じられた言葉なのかもしれない。




ずいぶんと氾濫してしまっている。ずいぶんと軽い印象を受ける。




僕みたいな、たかが十七の若造が言うには、重すぎる。




その言葉の持つ意味や役割、本質なんかを思慮せずに、使う人間が多すぎるから、余計そう思ってしまう。




僕ぐらいは、その言葉と真摯に向かい合ってやりたい。




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