彼女ノ写真
世界中を相手にした、ジョン・レノンやマザー・テレサほどの重みなんか持てやしないけど、シキちゃんに対してだけは、それに等しい重みを持っているつもりだ。



僕がシキちゃんに伝えられる言葉は、伝えるべき言葉は、伝えたい言葉は、ただ一つなんだけど、でも、取り繕う様に言うそれには、価値を見出せない。




───考えすぎ?───そうかな?───いーだろ、本当の事なんだから。




僕はつまらない人間なんだ。そんなちょっとした事に、躓き続けるような───ね。




そして僕は、この子の事が本当に──────なんだ───。




だから───だから、今だと思った。どさくさに紛れる様だけど、言い出すチャンスだと思った。





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