彼女ノ写真

当て所なくって言葉があるけど、今の僕の様な状況の事を言うんだろうか。




このじわじわと体力が削り取られていく感じ、ボクシングのボディブローの様な感覚（ま、やった事はないけどって言うか、やる予定なんかないけど）、本当にイヤだ。




この単純なる苦行も、なんだかんだで、今が二十六往復目になる。だけどさ、五往復目ぐらいで気付いているんだ。この通学路には、僕の手帳は落ちてないって事ぐらい。




でもさ、仕方ないだろ？居ても立っても居られないんだから。誰にだってあるだろ？そう言う事ぐらい。ただ部屋の中で、偶然見付かるまで、じっと待ってなんか居られないんだ。




それに、いろいろ考察する限り、一番落ちている可能性の高い場所はこの通学路なのだから、希望が絶望に変わるその時まで、ここを往復し続けるさ、僕は。