love you

「まなみ!食べようぜ-」

龍司が嬉しそうに私にケーキののったお皿を渡した。

「ありがとう」


ケーキにホークをさそうとした瞬間、

アミの叫び声が聞こえた。

「わぁうやのあみけく△○×≒$!!」


何を言ってるのか全く分からないけど、

アミの言いたいことゎよく分かった。


アミのケーキが倒れて怒り出したらしい。

「はははっ!!許してよ-

そのくらい-」

龍司のいたずらっぽい声。

龍司が倒したんだ。


「めェ--」

アミがそれに反抗した。

アミってなかなか折れない意地っ張りさん。

それに、結構細かい。

私に似ちゃったのかな?


龍司が優しくアミのケーキを立たせた。

するとアミゎ納得したらしく、

美味しそうにケーキを食べ始めた。


思わず笑っちゃうくらい可愛い。

産んでよかった。

もし産んでなかったら、

今頃私ゎどうしてたカナ?


ひょっとしたら、


赤ちゃんをおろした後悔に耐え切れずに死んじゃってたりして。


でも、これだけゎ確か。

あみがいてくれるから、龍司がいてくれるから、

私ゎこんなにも幸せだよ。
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