love you

二人目の赤ちゃん


この家に引越してきてからもう3ヶ月がたった。


すっかり落ち着いて、

あれからもう龍司ゎあのような事ゎ起こしていない。



そんなある日だった。

アミと二人でのんびりしていると、


いきなりもどしそうになった。


「つわり・・・?」


私ゎ思わず嬉しくなった。

「アミっ!!

病院行くよ!」



アミを連れて久しぶりに産婦人科を訪れた。

アミを妊娠したとき以来だ。


「久しぶり!

元気だったぁ??」

あの時お世話になった看護婦さんが出迎えてくれた。


飛びぬけて若かった私を覚えててくれたんだ。


「お久しぶりです!

また・・・

赤ちゃんできちゃったかもなんです!!」



「あらっ!!

おめでたね-。

さっそく今あいてるから先生に見てもらいなさい!」

「はいっ」



受付を済ませ、

診察室に入ると、


アミの時とゎ違う先生だった。


太った可愛いお年寄りの先生だった。


「よろしくお願いします」

そういってイスに座った私を見て、

先生ゎ言った。


「あんた、ずいぶん若いねぇ。

そんな若さで二人目かい?」


「いいじゃないですか!」

ちょっとこの言葉にゎムカついた。


アンタにゎ関係ないでしょっ!って言いたかったけど、

心の中で誰かが言った。

「そんな言葉を言っちゃいけないよ」って。



その後お腹に器具を当てられ、

やっぱり赤ちゃんゎお腹の中に宿っていた。


「おめでとう。」

おじいちゃん先生ゎ優しい顔で言った。


なんだ。けっこうよさそうな人じゃん。


隣でゎ、アミがボーっとしながら看護婦さんに抱えられていた。

もう一回出産するんだ・・・。


赤ちゃんが出来たのゎすごく嬉しいけど、

出産の怖さや痛さをもう私ゎ知っている。


できれば通りたくない道だ。


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