続・ダイエット大作戦!
「姫香…どうしたんじゃ?」


体育館の裏に連れて行かれると、心配そうに晃一が聞いてきた。


「ちょっとね…」


頑張って笑おうとしたが、頬の筋肉は上がらず目からは、涙が流れた。


「昨日の事か?」


私は黙って俯いていると晃一は私の頭を撫でてきた。


「そうじゃったか……。すまんかったのう。でも、何故輝に言わなかったんじゃ?」


「言っちゃいけないって思ったから…」


「姫香は昔からエエ子じゃからのう。」


「私、良い子じゃない!」


輝を傷つけているのはいつも私だ。


目からは涙が次から次へと溢れ出してくる。


「姫香…泣かんでくれ。昔からお前の涙には弱いんじゃ…」


そう言って晃一は、私を抱きしめてきた。










輝が見ていた事を気づかずに…
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