【K.A】Alice in a BoX
「とにかく、わかった!?」

ありすがきつめの口調で言うと、床に正座したラビーはぶんぶんと首をたてにふった。

「ありすの恋人になればキスをしてもいい」

「違うっ!やたらめったらとキスしようとしない!」

ラビーの言葉を、間髪入れずに否定する。

「でも、恋人になったら、毎日キスをしても…」

「例え恋人になっても、そんなにしなくていい!」

「えー!?」

ありすの言葉に、不服そうな顔をするラビー。
ラビーの顔をみて、ありすはギロリと睨み付ける。

「…わかりました」

残念そうに呟くラビーに、ありすは小さくため息をついた。

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