LASTLOVE
「夢っ!!」

「ヤダッ!!」

「夢っ!!」

(え…?)

目の前に政樹が立っていた。
一瞬、幻かと思ったが違った。

「政樹…!!」

「お前フザけんなよ!!」
政樹が春を殴り付けた。

あたしは怖くてその場から動けなかった。

政樹は、怒りに任せて何発か春を殴るとあたしを抱き上げた。

何も言わず無言で立ち去る。あたしはガクガク震えながら政樹に抱き着いた。

……………浜辺に着くとあたしを抱き上げた状態のまま政樹は座った。

「大丈夫?」

「ん…体…洗いたい…。」
「わかった。」

川まで連れて行ってもらうと、あたしは口をゆすぎ、ゆっくり体を洗った。
政樹に朱いマークを見られないように…。
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