LASTLOVE
さすがに野性の植物までは詳しくなかったけど、人工的な森なら食べられるものがあえて植えてあるかもしれない。

そんな期待をしながら歩いていたが、結局対岸に出てしまった。

あたしは、すっかり疲れ切った脚を海に入れて遊んだ。まくったデニムが濡れても今更全然気にならない。

「気持ちいいよ♪政樹も少し遊んだら?」

政樹が笑いながらジャバジャバと海に駆け込んで来た。あたし達は水をかけっこして遊ぶと抱き合ってキスをした。

「政樹となら、あたしどこでも大丈夫♪」

「俺も夢ならどこでも守るからな。」

唇をもう一度重ねてから浜辺に上がった。
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