生きて。笑いたい。


【正樹】





――――ピッ…ピッ…ピッ………








「……………………」








嫌な機械の音がする。







そう言えば、昔に聞いたこと…あったっけかな…




「早く準備して!!」


「先生!!血圧が下がっています!!」






周りで沢山の人が騒いでる。


何で騒いでいるんだろう





ボーッと考えてると、突然誰かが寝ている俺の前に顔を出してきた



そして


「正樹君?聞こえますかー?。」





え…………何だこれ。



俺?



この人は、俺に言ってるのか?





疑ってみても、確かにその人は俺の調子を調べるようにジッと目を見てくる



だから俺は言おうとした



『聞こえてる』ッて。








「……………………」




あ…れ………?…






なんで。言葉が出ない?





「…ダメだ!すぐにオペをするから運ぶぞ!!」




何も言わなかった俺を見て、その人は諦めたように首を振りながらそう言った






待って、






「運ぶぞ!1・2・3・!!」







待ってくれよ





――――ガラガラガラガラ!!




廊下を走る台車の音が聞こえる








そう。聞こえてる。







俺、ちゃんと聞こえてるから







だから待って。







けど、どこもかしこも動けない



「じゃぁ手術台に移すぞ!1・2・3・!」



遂には手術台に乗せられてしまっていて、オペはもう始まってしまいそうだった





…………止めろ!!


待って!!待って!!!



――――――――――――――――――――――――



----「止めろ!!!!」



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