総長とワタシ


「行くか。」

ライキの声に頷き部屋を出た。

部屋から出ると拓磨、隼斗と傘下のみなさん、赤龍の面子が道を作っていた。

私とライキはゆっくりと足を進めた。

「ライキ後は任せとけぇ!美空ちゃんを絶対泣かすなよ〜!」
隼斗はライキの肩をポンとたたいた。

「み、美空ちゃん。……俺、寂しいよ〜!また会いに行くから!」
拓磨は目をうるうるしながら言った。
「ったく。拓磨俺には何も言うことないのかよ。」

ライキは拓磨を軽くにらんだ。
「ライキは俺から美空ちゃんを奪ったんだぁ!!おまえなんかしらねぇ」

そんな事をいいながら引退して戻った家に拓磨が頻繁に入り浸っていたのは言うまでもない。
「「ライキさん!お疲れさまでした」」

「総長!ありがとうございました!」

みんなの声に見送られてライキの家の車に乗り込んだ。

ライキの家に向かう道をいろんなバイクのライトにてらされながら倉庫に別れをつげた。
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