飛べない鳥
何でいるんだよ…


折角落ち着いていたのに、また嵐が襲う。



人間嫌いな俺にとって面倒な事が起きた。



『ご飯作ってあげようかなって!』



彼女は重そうな荷物を、
俺に見せてきた。



『無理だって言ってんだろ、美咲。帰りな』



俺はドアを閉めようとした。


だが、美咲の手が閉じようとしていたドアの邪魔をする。



俺は隙間から美咲を睨んだ。



『…何?』


こんな俺の冷たい態度にも負けず、美咲は笑顔でこう言った。



『お腹空かない??』



『空かない、帰れよ』


今度は強くドアノブを引き、無理矢理にでもドアを閉めようとした。



美咲の手はなかなか離れてくれない。



『痛いっ!!』


美咲が叫び、ドアを邪魔していた美咲の手が、引っ込んだ。
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