飛べない鳥
ずっと先まで続くグランドが、見えなくなった気がした。
『それで?』
『誰かの家に二人で仲良く入って行ったぞ?』
『…そっか…』
その家とは唯の家かもしれない、葵の家かもしれない。
唯と葵は隣同士の家だから。
『話さなければ良かった…よな…ごめんな』
響が俺に謝ってくる。
俺の心は、本当は動けなくなるくらいダメージを受けたが、俺は無理をして体を動かした。
響が悪いんじゃねぇ。
俺がバカなだけだ。
『響のせいじゃねぇよ?
しょうがねぇだろ?あいつは唯の幼馴染みなんだから』
『遥斗…会ったことあるのか?そいつに』
『昨日な。ライバル心丸見えだったよ』
『…幼馴染みか…厳しいな…』
『橘ー沢村ー!ちゃんと走れ!!』
体育の先生が俺達の名前を呼び叫ぶ。
俺達は仕方なく、走ることにした。
俺の心は、崩れ始めた。
『それで?』
『誰かの家に二人で仲良く入って行ったぞ?』
『…そっか…』
その家とは唯の家かもしれない、葵の家かもしれない。
唯と葵は隣同士の家だから。
『話さなければ良かった…よな…ごめんな』
響が俺に謝ってくる。
俺の心は、本当は動けなくなるくらいダメージを受けたが、俺は無理をして体を動かした。
響が悪いんじゃねぇ。
俺がバカなだけだ。
『響のせいじゃねぇよ?
しょうがねぇだろ?あいつは唯の幼馴染みなんだから』
『遥斗…会ったことあるのか?そいつに』
『昨日な。ライバル心丸見えだったよ』
『…幼馴染みか…厳しいな…』
『橘ー沢村ー!ちゃんと走れ!!』
体育の先生が俺達の名前を呼び叫ぶ。
俺達は仕方なく、走ることにした。
俺の心は、崩れ始めた。