飛べない鳥
《じゃあね、遥斗》
今でも耳の中に響いている。
唯の甘い声。
俺は耳を押さえながら教室に行くことにした。
『…キャラじゃねぇな』
今の俺が俺じゃないみたいだ。
偽者か?
俺はこんな自分が眠っているなんて知らなかった。
恋をすると、人は変わるんだ──……
『あっ遥斗~!!』
教室の窓から大きな声で叫ぶ響。
俺はそんな響に呆れつつ返事をした。
『なに?』
響にバレないように、
下を向いて赤い頬を隠した。
響が俺の方に向かってくる。
俺はそこに立ち止まり、
響を待った。
響が勢いよく走ってくる。
そして息を切らした響が、俺の前に到着した。
『はぁ…はぁ』
『何だよ?』
すると響の目が、
真剣な目に変わった。
『お前!!
どういう関係なんだよ!!』
胸ぐらを掴み、俺に訴えた。
『は?』
今でも耳の中に響いている。
唯の甘い声。
俺は耳を押さえながら教室に行くことにした。
『…キャラじゃねぇな』
今の俺が俺じゃないみたいだ。
偽者か?
俺はこんな自分が眠っているなんて知らなかった。
恋をすると、人は変わるんだ──……
『あっ遥斗~!!』
教室の窓から大きな声で叫ぶ響。
俺はそんな響に呆れつつ返事をした。
『なに?』
響にバレないように、
下を向いて赤い頬を隠した。
響が俺の方に向かってくる。
俺はそこに立ち止まり、
響を待った。
響が勢いよく走ってくる。
そして息を切らした響が、俺の前に到着した。
『はぁ…はぁ』
『何だよ?』
すると響の目が、
真剣な目に変わった。
『お前!!
どういう関係なんだよ!!』
胸ぐらを掴み、俺に訴えた。
『は?』