永遠
ある日

アタシとヒロはいつも行っていたグランドのベンチに座っていた。


ヒロが急に真剣な顔になって話をしてくれた。

『さり…これ誰にも言うなよ?』
『うん』


話を聞いたとき涙をこらえるのが必死だった。


ヒロ…ヒロが…記憶喪失…?
…死ぬ…の?




ヒロは震えた声で
『大丈夫だよ』
って言いながら笑ってた。


ホントは自分が一番怖いはずなのに、辛いはずなのに…


アタシはやり場のないこの気持ちを抑えられなくて泣いた。

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