花の家
「朝蜘先生には、わたしから言っておきます」


わたしは、はっきり言ってやった。

わたしだって、朝蜘先生のことが怖くないわけじゃない。

けど、それで保健室で休めない生徒がいるなんて変だから。


「鈴、先輩をベッドに」


「……あ、ああ」


なら別にいいけど、と保健室の先生はぶっきらぼうに言って出て行ってしまった。


様子を見てくれるとかないの?


村全体が『お家』のルールで動いていることを感じて、ぞっとする。


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