愚者
転入して来た時から感じていた事だが、葵はテストの内容を見て改めて愕然とする。以前居た学校の授業内容よりも進んでいる。授業自体も早いとは感じてはいたが、実際のテスト形式に成って要るのを見ると本当に違う学校なのだと実感する。葵は困惑し乍も、分かる範囲でテスト用紙の空白欄を埋めて行く。理数系のテストだと、基礎を理解して無いと答えを弾き出す事自体が不可能に近いが、現代国語と云う事が幸いしたのか、比較的埋める事が出来、丁度終わりそうな頃に担任が「終了」と短く云い、その声を切欠に後ろの席からテスト用紙を順に前へと手渡して回収する。
―どうだろう
葵は若干不安に成る。テストの出来が内申書に響くのは分かっている。だが、転入して来たからと云って、授業の進行が変わる事は無い。追い付く為にはかなりの勉強をしなければ成らない。抜き打ちテストが終わり教室がざわ付く中、葵はもう一度空を見上げ溜め息を付いた。
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―どうだろう
葵は若干不安に成る。テストの出来が内申書に響くのは分かっている。だが、転入して来たからと云って、授業の進行が変わる事は無い。追い付く為にはかなりの勉強をしなければ成らない。抜き打ちテストが終わり教室がざわ付く中、葵はもう一度空を見上げ溜め息を付いた。
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