愚者
「家が心配なら来た方が良い。娘さん、酷く落ち込んでいたしね」
「葵が!?」
「ああ」
 娘の話に成ると一気に狼狽する辺り、本当に親子の絆を感じてしまう。私は声を掛けた後に振り返る事なく歩き出すと、後ろから付いて来る足音が静かに歩道に響き渡った。

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