愚者
小夜子の住んでいる場所は予想以上に葵の自宅から近く、殆ど迷う事無く小夜子の住んでいる施設に辿り着く事が出来た。葵は教会を思わせる白く大きな建物を見上げ辺りを見回していると、一人の老婆が近付いて来た。
「どうかしましたか?」
「あの……こちらに宇都宮さんが居ると聞いたんですけれど」
「あら、学校のお友達?」
「はい……」
「宇都宮さんは風邪で寝込んでいましてね。それ程酷い状態じゃ無いんですよ。只、念の為にねぇ」
老婆はニコニコと笑顔で葵に話し掛けて来る。葵は小夜子の容態がそれ程に悪く無い事を聞いて安堵の溜め息を漏らすと、老婆が静かに手招きをする。
「こちらで、手続きを済ましたら案内しますね」
「手続きですか?」
「面会に訪れた人の履歴を残す事に成ってるのでねぇ」
葵は老婆に促される侭に訪問時間と名前を記入すると、老婆が手招きをする。
「この通路を真っ直ぐに歩いて行くと、事務所が在りますので、そこで訪ねられたら良いですよ」
「有難う御座います」
「どうかしましたか?」
「あの……こちらに宇都宮さんが居ると聞いたんですけれど」
「あら、学校のお友達?」
「はい……」
「宇都宮さんは風邪で寝込んでいましてね。それ程酷い状態じゃ無いんですよ。只、念の為にねぇ」
老婆はニコニコと笑顔で葵に話し掛けて来る。葵は小夜子の容態がそれ程に悪く無い事を聞いて安堵の溜め息を漏らすと、老婆が静かに手招きをする。
「こちらで、手続きを済ましたら案内しますね」
「手続きですか?」
「面会に訪れた人の履歴を残す事に成ってるのでねぇ」
葵は老婆に促される侭に訪問時間と名前を記入すると、老婆が手招きをする。
「この通路を真っ直ぐに歩いて行くと、事務所が在りますので、そこで訪ねられたら良いですよ」
「有難う御座います」