愚者
「そんな細かい事はどうでも良いんだよ」
「細かくは無いと思いますがね」
「そんな馬鹿な餓鬼は何処迄行っても同じだ。それに、その程度の事件等日常茶飯事だ」
「現職の刑事が口にする言葉じゃ無いと思いますがね」
「切りが無いのさ。そんな細かいのを検挙し出したら、俺達の人数等圧倒的に足らんさ」
「飴と鞭って所ですか?」
「そう成るな。目立ち過ぎる奴や、社会的に反感を買う言動が目立つ奴だけを叩けば良い。簡単に云えば粛清だ」
「その辺りの領域は、私には分かりかねますがね」
「洒落た口を利くじゃねえか」
「今日の私は少しお喋りですか?」
「どうだろうな。付き合いが有る訳じゃねえからな」
「妙に分析をしますね」
「仕事だからな」
富田がクックックッと笑う。皮肉の応酬だ。だが、私は何処かで富田の事が好きに成り出しているのかも知れない。綺麗事を云わないのが私の性分には妙にピッタリと来る。
私達が皮肉の応酬をしていると入り口のドアが開く。私が視線を走らせると常連客が訪れた。
「やあ」
店内に入るなり小夜子が元気な声で挨拶をし、カツカツと慣れた足取りで葵と席に付き「何時もの」とオーダーをする。富田は、その大人びた態度に驚いた表情を浮かべる。
「何だ?」
「この店の常連ですよ」
「細かくは無いと思いますがね」
「そんな馬鹿な餓鬼は何処迄行っても同じだ。それに、その程度の事件等日常茶飯事だ」
「現職の刑事が口にする言葉じゃ無いと思いますがね」
「切りが無いのさ。そんな細かいのを検挙し出したら、俺達の人数等圧倒的に足らんさ」
「飴と鞭って所ですか?」
「そう成るな。目立ち過ぎる奴や、社会的に反感を買う言動が目立つ奴だけを叩けば良い。簡単に云えば粛清だ」
「その辺りの領域は、私には分かりかねますがね」
「洒落た口を利くじゃねえか」
「今日の私は少しお喋りですか?」
「どうだろうな。付き合いが有る訳じゃねえからな」
「妙に分析をしますね」
「仕事だからな」
富田がクックックッと笑う。皮肉の応酬だ。だが、私は何処かで富田の事が好きに成り出しているのかも知れない。綺麗事を云わないのが私の性分には妙にピッタリと来る。
私達が皮肉の応酬をしていると入り口のドアが開く。私が視線を走らせると常連客が訪れた。
「やあ」
店内に入るなり小夜子が元気な声で挨拶をし、カツカツと慣れた足取りで葵と席に付き「何時もの」とオーダーをする。富田は、その大人びた態度に驚いた表情を浮かべる。
「何だ?」
「この店の常連ですよ」