愚者
 全身が震える。恐怖心から来る震えと嫌悪感から来る痛みの両方だ。手に持った昼食を食べ様とするが胃が受け付け無い。だが、今食べ無いと一日を乗り切る事は無理だと思い、吐き出しそうな思いを抱き乍無理やり食べる。最早美味しいだとかの味わう余裕等無い。機械的に食べる事で一日を乗り切る体力を何とか補給すると云った感じに成っている。
 黙々と食べる食事が美味しい訳は無く、無理やりでも食べなければ精神的にも持た無いと云う事は分かっている。無理をして時間を掛けて昼食を食べ切ると、校庭にチャイムが鳴り響く。葵はふら付く足取りで立ち上がり、教室へと続く地獄の道を歩く。気分転換の積りで外に出たが、午前中以上に落ち込んだ気持に陥る嵌めに成り、鬱々とした気分の侭で教室に戻る事に成った。

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