愚者
関が軽い口調で私の申し出を受ける。私は決して頭が良い訳では無い。感謝の言葉を沢山持ち合わせている訳では無く、有難うと云う言葉以外に心には浮かばず、小さく関に感謝の言葉を投げ掛けると、関は「気にすんな」と気軽に答え、私は頷き自分の手を見る。
この手で自分の数奇な運命と過去の罪を償う。間違った選択肢では無いと再度自分に云い聞かせ、心の底でもう一度関に有難うと呟いていると、関は嬉しそうな表情を浮かべた侭で意識を失った。
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この手で自分の数奇な運命と過去の罪を償う。間違った選択肢では無いと再度自分に云い聞かせ、心の底でもう一度関に有難うと呟いていると、関は嬉しそうな表情を浮かべた侭で意識を失った。
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