愚者
「ええ」
「この十個のグラスの一つだけに塩が入っていて、どれに入っているか確かめ様として、一つのグラスの水を舐めたら砂糖水だった。アンタなら次はどう云った行動を取る?」
「それは……又、次のを舐めるしかないですね」
「その通りね。それで次も砂糖水だったとしたら、当たりを引く迄は延々と同じ行為を繰り返す事になるの。意味は分かるかしら?」
「少し、待ってください」
私は南條の講義を止めて頭で整理をする。南條が何を云わんとしているのかを考える。だが、私の頭では理解不能なのか、直ぐに頭がパンクしそうに成る。私が答えに窮し乍困惑していると、南條が更に話し出す。
「分かり易く説明するわよ」
「お願いします」
「今の悪魔の証明を記者クラブに当て嵌めるわよ。仮にメディアが嘘の情報を流したとするわね」
「ええ」
「そう成ると、さっき上げた方程式に当て嵌めると、どう云う答えに成ると思う?」
「……真意をしる為に、延々と調べ上げないと駄目と云う事に成りますね」
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