愚者
「現代に残った化石みたいな制度って所からしら。誰とは云わないけれど、ある議員に云わせると、政治家と記者は良いお友達と成る事が、メディア的には良い記者と云う考え方があるそうよ。独自の視点で執筆されると、政治家全般に云える事だけれど、触られたく無い汚い部分を暴露されるからって事ね。そう云った裏事情を踏まえて情報を掌握するには、お友達に成るのが一番楽って事を如実に語っている言葉よ。先進国ではありえない事だけどね」
「難しいですね……」
「簡単に説明すると、仮にアンタの元に入って来る情報が、歪曲された形で届いたとしたらどう思う?」
「それは……まぁ、信じてしまうでしょうし、嘘なら困りますね」
私は当然の事だと云う意味合いを込めて答えると、南條は嬉しそうな顔に成りコクリと頷き、鳥の唐揚げを一口齧りビールで流し込む。少し前の不機嫌な顔は消し飛び、素早く顔の前に二本の指を立てる。私は意を察し懐から煙草を取り出し南條に差し出す。今から話す内容に対しての授業料と云う所だ。
「アンタ、悪魔の証明って分かるかしら?」
私は煙を吐き出し乍聞いて来る南條の言葉に頭を左右に振ると、南條は思い切りニヒルな笑みを浮かべて煙草を吸い話し出す。
「表面を撫でる程度に説明するけれど、仮に眼の前に水が入った十個のグラスが有るとするわよ」
「難しいですね……」
「簡単に説明すると、仮にアンタの元に入って来る情報が、歪曲された形で届いたとしたらどう思う?」
「それは……まぁ、信じてしまうでしょうし、嘘なら困りますね」
私は当然の事だと云う意味合いを込めて答えると、南條は嬉しそうな顔に成りコクリと頷き、鳥の唐揚げを一口齧りビールで流し込む。少し前の不機嫌な顔は消し飛び、素早く顔の前に二本の指を立てる。私は意を察し懐から煙草を取り出し南條に差し出す。今から話す内容に対しての授業料と云う所だ。
「アンタ、悪魔の証明って分かるかしら?」
私は煙を吐き出し乍聞いて来る南條の言葉に頭を左右に振ると、南條は思い切りニヒルな笑みを浮かべて煙草を吸い話し出す。
「表面を撫でる程度に説明するけれど、仮に眼の前に水が入った十個のグラスが有るとするわよ」