空色パレット
「いや、もう出たほうがいいですよ」


「絶対、出ねぇよ…」


あたしの腕をつかんで離さないもんだから、仕方なく入った。


「…何で服着てんの?」


「あたし、服着て入るんですよ」


「ほぉ…変わってるなぁ」


「そうなんですよ。あたしん家はいつもこんな感じで」


「じゃ、制服のままでもいいんじゃないのか?」


制服のままだったら、明日どーすりゃいいの。

学校に私服で行けってこと?


「まぁ、俺に脱がしてほしいってことか」


違うっ!
誰があんたなんかにっ!

思わず、笹河を睨みながら離れた。


「俺の食い方は、普通なのは最初。好きなもんは最後。嫌いなもんは捨てる」


わがままじゃん!
あんた、子供じゃないんだからね!?

そして、何で微笑んでるのかな!?


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