空色パレット
「もう出るか」


「はい…」


笹河の顔は見ないで、さっさと出ようとした。

ちょっと待って?


「あの、あたしが先に出るんでまだ入っていてください」


「何だ、恥ずかしいのか?」


いや、そういう問題じゃないんですよ。

あのね、女の子が着替えるんだよ?


「お前の裸なんていずれ見るんだ。今はその練習みたいなもんだ」


「はぁ?!」


絶対、見せないっ。
練習とかふざけてんじゃん!


「ほら、拭いてやるから」


「ちょっ、やだ!」


嫌がるあたしの腰を捕まえて、イジワルな笑顔を見せていた。


あたしはこの時、気づいた。


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