愛してるのに愛せない
しかし…ダルいなぁ…
俺はシャーペンをくるくる回しながら授業を受けていた。
なんとなく隣の二人が気になって見てみると、彩と大輝は珍しく起きて授業を真面目に受けていた。
珍しいことでもあるんだなぁ…
そんなことを思っていると、彩が俺の方を見た。
「ん?」
彩が気になったのか、俺に疑問を飛ばしてくる。
「別にっ」
彩と目が合ったと思った俺は照れて、前を向いた。
もうすぐ授業が終わる。
次は…体育か…
どうせ、体育祭の練習だろう…
俺は頬杖をついて授業が終わるのを待った。