愛してるのに愛せない
「なんか楽しそうだねーっ!彩どうしたの?」
レイが職員室から戻ってきたようだ。
「あっ、レイちゃん!二人がリレーの順番決めるのが今日ってこと忘れてたよ!」
「あらま…お気の毒さまっ」
なんか知らんが…
いつの間にそんなに仲良くなったんだ…お前らっ…!
彩もさりげなく、「レイちゃん」とか呼んでるし…
「ところで、二人は何番目?」
大輝が気になって質問した。
「海斗の次があたしで、彩が大輝の前だよ?」
「彩…プレッシャーかけんなよ?」
「どうやってだよっ!?」
はは…ばかだ…。
俺…こいつらに似てきてる…
そんなこんなで四人で笑い合っていると、学校のチャイムが鳴り、俺たちは席に着いた。