愛してるのに愛せない
「すっげー!!大逆転だぜっ海斗!!」
大輝が背中をバシバシ叩く。
「痛い痛い痛いっ」
「海斗…ホントなんでもありだよね…」
今度は彩が祝ってくれる。
「ほっとけ!」
「海斗って足速いんだねぇ」
レイ…今更だろ…
呆れている俺の背中は大輝に叩かれて痛い…
それなのに、大輝はまだ止めてくれない…
「大輝…痛いって…」
「んー?なんか言ったか?」
尚も叩き続ける大輝。
………大輝。
覚悟しろよ…?
「いてぇって言ってるだろうがぁああっ!!」
「ぐあぁっ…」
俺は海斗にとび蹴りをする。