愛してるのに愛せない
「海斗もかっこいいよっ!」
あたしは海斗の服をジッと見る。
海斗は長い襟足を掻きあげて、顔を赤くした
「そうかぁ?」
「うんっ!かっこいいよっ!」
「ありがとっ」
「海斗…照れてる?」
「ちょっとだけな。彩も照れてるだろ?…顔が赤いもんな」
やっぱり顔が赤いのバレた…
だって…海斗があたしを見つめるとドキドキしちゃうから…
でも、あたしは海斗に恋をしたくない…
友達の方がきっと幸せなんだ…
そう思っていると、海斗が急に顔を覗き込んできた。
「うわっ!びっくりした!!」
「彩…具合悪い?」
いつの間にか、あたしは下を向いていたみたい…
あたしの顔が赤いのは具合悪いからだと心配してくれた海斗は、あたしの額に手を当てる。
やだ……ドキドキする…