愛してるのに愛せない
「熱はなさそうだな…大丈夫か?」
海斗があたしの眼を見つめる。
「大丈夫だよっ!ちょっと考え事してただけっ!」
あたしは海斗から一歩離れて両手をぶんぶん振る。
海斗は頭に[?]を浮かべている。
途端に海斗が真面目な顔をする。
その顔を見てあたしはドキッとする。
「彩…悩み事があるなら相談乗るよ?」
海斗……それって、あたしを本当に友達だと思ってくれてる…?
「無理には聞かないよ。彩が言いたくなったらでいい。友達だろ?」
今、あたしは海斗に友達って言われた…?
急に今朝考えたことを思い出して、あたしは自分が恥ずかしく思えた。
「海斗…」
「んっ?」
海斗はあたしを見つめる…
「ありがとっ!でも大丈夫だよっ!」
あたしは精一杯の笑顔を海斗に向ける。
海斗……ホントにありがと…