愛してるのに愛せない
海斗と話すこと10分…
大輝はまだ来ない…
「大輝…遅いね…」
あたしは何かあったんじゃないかと心配になる。
そんなあたしとは逆に、海斗は余裕の表情だ。
「大丈夫。もうすぐ来るよ」
海斗はあたしに微笑む。
だって、30分も遅れてると…心配になるじゃん…
そう思っていると、大輝が慌てた様子で来た。
「ごめんごめんっ!!普通に寝坊した!!」
大輝はあたしたちに頭を下げて謝った。
海斗はあたしの方を向くと、「ほらな」と言って微笑んだ。
「つか、今日の海斗の服装かっけぇんだけど!!」
「そうか?」
大輝は息を整えると、海斗の服につっこむ。
でも、やっぱりかっこいいよね…?
二人の会話を聞いていると、大輝はあたしの方を見た。
今度はあたしだ…
「うっわっ!!彩らしくねぇっ!!」
あたしらしくない…確かにそうかも…
いつもツンツンした感じだからかなぁ…
「彩がスカートとか…笑えるっ!」
大輝ってデリカシーというか…褒められないの…?
少し恥ずかしくなってきた……そりゃ、スカートなんて普段着では履くこと少ないけど…
「笑うことないじゃんかっ!!」
あたしは大輝の脇腹に拳を突き入れる。