愛してるのに愛せない
「うぐっ!!」
あたしの突きを貰った大輝は脇腹を押えて苦しんでいる。
海斗が溜め息をついて、この場を収めようとした。
「まぁまぁ…今のは大輝が悪い」
さすが海斗っ!あたしの肩を持ってくれるなんて優しいっ!!
「彩だって、せっかくオシャレしてきたのに失礼だろ?」
「海斗~っ!この裏切り者めっ!!」
裏切り者って…
大輝…誰もあんたのことは裏切ってないよ…
あたしは溜め息をつく。
あーぁ…女の子らしい服着て来なきゃよかった…
そんなことを考えているうちに大輝がさりげなく言っていることが聞こえた。
「いや…普通に可愛いけどさ…」
えっ…?
大輝…今何て?
「なっ!今日の彩、可愛いよなっ」
海斗まで……
あたし…今日は照れてばっかりだ…