愛してるのに愛せない
――――――――…
歌い終わったあたしは、マイクを置いて座る。
なんか、緊張したなぁ…
飲み物を一口飲み、ふぅ…っと一息つくと海斗が眼をキラキラさせて話しかけてきた。
「彩、歌上手いっ!」
「えっ…そうかな…?」
海斗の一言にきょとんとしてしまうあたし。
そしてすぐに顔が赤くなる。
「奇麗な歌声だったっ!!」
「あ…ありがと…」
急に恥ずかしくなり、あたしは顔を覆う。
奇麗な歌声だなんて…初めて言われた…
海斗の言葉に照れてばかりいるあたし。
海斗…あたしを照れさせ過ぎだよ…
「次は海斗の番だね。ちゃんと聴かせてもらうよ?」
「へっへ~っ!上等!」
海斗はあたしにピースをして微笑むと、マイクを掴んだ。
海斗…どんな歌、歌うんだろう…?