愛してるのに愛せない
『ぷっ!!』
俺以外の三人が急に吹き出す。
俺…なんか変なこと言ったか…?
「そうだな…これから大親友になるんだよな!!」
「うんっ!!海斗とあたしと大輝でっ!」
彩と大輝は笑いながら俺に言う。
兄貴もさりげなく笑っている。
……一体なんなんだよっ!!
俺も座り、兄貴が加わって四人で夕飯を食べる。
「これ、海斗が一人で作ったのか?」
と兄貴。
「ん~?俺一人じゃ無理…。彩が手伝ってくれたんだよ」
と俺。
「意外に美味いですよね!」
と大輝。
「あの…ホントに美味しいですか…?」
と、不安そうな彩。
「うん、美味いよ。彩ちゃんは料理が上手いんだね」
彩にニッコリ微笑む兄貴。
彩は褒められると、頬を赤くしてニッコリと笑った。