かくれんぼ
白目をむき、舌を出し、体からおびただしいほどの血を流し続ける彼等は、すでに人間ではありませんでした。

ただの、

死体、

です。

それを理解したところで、わたしは弾かれたように廊下を走り出しました!

「いっいやっ、いやぁああ!」

叫びながらも走ると、廊下にはまだまだ血が広がっていました。

先生に報告しようと、二階に上がります。

ところが二階にも血の跡や、見知った人達の死体があります。

「せっ先生!」

ガラッと職員室の引き戸を開けると、そこには…

死体が、

いっぱい、

ありました。
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